40代の美白ケアは日焼け止めの選び方で変わる
シミを作らないためにできることは「肌を紫外線から守ること」これは常識ですよね。しかし、意外と日焼け止めの選び方って分からないものです。ドラッグストアではズラッと日焼け止めが並んでいるので、数値が高いものを選んでしまいがちではないですか?
今までは乳液タイプの日焼け止めだけでケアしてきた人も、40代になったらUVケアアイテムはしっかり選びたいもの。シミ対策や予防に効果的な日焼け止めは、2種類以上を組み合わせて使うのが効果的なんです。
まずは、日焼け止めの基本からおさらいしましょう。
40代のシミ対策・予防に役立つ日焼け止め
肌トラブルの原因になる紫外線の種類
UVA
太陽から届く約9割の紫外線が、UVA(波長 315~380nm)です。物質を透過しやすいので、雲の影響を受けにくいのが特徴。表皮層を通過して、肌の奥にある真皮に侵入します。急激な肌へのダメージはありませんが蓄積的なダメージを与えやすく、ハリや弾力を失わせる「光老化」を引き起こす原因となります。
UVB
太陽から届く約1割の紫外線が、UVB(波長 280~315nm)です。肌への作用が強いので、シミの原因になるメラノサイトに働きかけやすいのが特徴。またDNAにダメージを与えるので、皮膚がんの原因ともいわれています。
日焼け止めのSPF・PAとは
SPFとは
黒化につながりやすいUVBを防ぐ効果指数を表しています。日焼け止めの数値は1〜50+まであり、数値が大きいほどUVB波に対する防御効果が高くなります。SPF20なら素肌で過ごしたときの1/20、SPF50なら素肌の1/50までUVBの影響を抑えられるということ。基準は以下の通りです。
SPF20~30
SPF30~50+
PAとは
長時間かけて肌ダメージを貯蓄させるUVAを防ぐ効果指数を表しています。日焼け止めの数値は+・++・+++・++++の4段階あり、+の数が多いほどUVA波に対する防御効果が高くなります。基準は以下の通りです。
PA++~PA+++
PA+++~PA++++
紫外線吸収剤と紫外線散乱剤の違い
肌から紫外線を守る成分には、紫外線吸収剤と紫外線散乱剤の2種類があります。
紫外線吸収剤
肌に当たった紫外線を吸収して、熱などのエネルギーに変換させながら放出するもの。肌の表面上で行うので、肌細胞に紫外線を届けさせません。
紫外線散乱剤
肌を覆うように塗布すると、肌の表面で紫外線を反射させ散乱させるのが散乱剤です。肌に紫外線を浸透させる前に散乱させます。
日焼け止めの形状
ジェル・クリームタイプ
みずみずしい肌触りですが、時間が経つとサッパリとしてくるので、ベタつきが気になる人におすすめ。耐水性があるのはマリンスポーツでも使えます。汗をかいても落ちにくいのが特徴。ということは、クレンジングを使って落とさないといけないがデメリットですね。
ローション・ミルクタイプ
伸びがいいのでメイク前の下地としてもおすすめです。顔だけでなく腕や首などに使えて、落としやすいのも特徴です。
スプレータイプ
体や髪に吹き付けるだけなので簡単に使えます。塗り直しに便利ですが、塗りムラができやすいのがデメリットです。
パウダータイプ
粉タイプの日焼け止めは、メイクパウダー代わりに使っている人も多いでしょう。落ちやすいので、塗り直しは必須になります。
紫外線に負けない!日焼け止めの使い方
ムラなく十分な量を顔や首、腕、足に塗るのが基本です。合わせて、頬や鼻など高さがある部位には重ね付けがおすすめ。また、2~3時間ごとに塗り直しするのも忘れてはいけません。
ローション・ミルクタイプの日焼け止めを全身に塗っておき、スプレータイプやパウダータイプで仕上げるのもいいでしょう。このとき、SPF20のミルクタイプとSPF30のパウダータイプを合わせても、SPF50にはならないことを覚えておいてください。
日焼け止めを塗っていたのにシミができた!?
日焼け止めを塗っていれば紫外線は肌に届かないはず。それなのに、シミが出来てしまった!という方もいるでしょう。それは、正しい日焼け止めの使い方をしていないからかもしれません。まずは、よくある失敗を紹介します。
日焼け止めの数値が高い方が安心!肌荒れに
日焼け止めの数値で一番高いものはSPF50+です。紫外線をしっかりカットするなら、日常的に最高値の日焼け止めを使っていればいいのでは?と思いがちですが、効果が高いものは肌に負担をかけてしまうものもあります。さらに、日焼け止めを必要量以上に塗り重ねると、落としきれなくなって肌荒れの原因になってしまうことも。
日焼け止めは、その日のうちによく泡立てたソープで落としましょう。とくにウォータープルーフタイプは、クレンジングを用いてキチンと落とさなければなりません。
部分的な日焼けが恥ずかしい
日焼け止めは汗や皮脂で流れてしまいやすいため、塗り直しが必要です。顔などはメイクの上から塗り直しできるスプレータイプやパウダータイプのものを使いうといいでしょう。
そうやって気を付けていてもシミが出来てしまうのは、塗りムラや忘れる個所があるためです。
まぶたや唇、髪の生え際、耳、首の後ろ、フェイスラインなどに日焼け止めはしっかり塗れていますか?この部分は皮膚が比較的薄いので、紫外線の刺激に弱くなっています。きちんとケアして紫外線から肌を守りましょう。
日焼け止めは重ね塗りと塗り直しが美白への道
基本の5ステップ
日焼け止めは1年中必要
1年中、太陽は地球を照らしています。ということは、力の強弱はあるものの、紫外線は1年中降り注いでいるということ。曇り空でも、紫外線は透過して私たちの肌にダメージを与えます。
日焼け止めでしっかり紫外線をカットして、シミ悩みのない美白肌を手に入れましょう。