毛穴開きが目立つ2つの理由
50代になって毛穴開きが気になり出す大きな理由は2つです。
まずは、毛穴が目立つ理由を見てみましょう。
1.皮脂の過剰分泌
分泌される皮脂量が多いと、毛穴が目立ちます。
思春期のころの鼻やおでこなどの「Tゾーン」は、皮脂の過剰分泌でテカテカに光ったり、ニキビが広がっていたり、皮脂が詰まって毛穴が押し広げられていました。
50代になってからの毛穴の広がりは、男性ホルモンの増加や乾燥などが要因となった皮脂の過剰分泌です。
思春期も50代も同じように、皮脂の過剰分泌によって毛穴は広がり、酸化した皮脂によって黒ずみ、詰まりによって毛穴が閉じにくくなります。
加えて、最近のマスク生活は汗と共に皮脂の分泌を促すので、落ちたファンデーションなどが毛穴に詰まるといった悩みも増えています。
2.肌機能の衰え
50代になると肌機能が衰えるので、開いた毛穴が元に戻りにくいどころか、下に引っ張られて「たるみ毛穴」になってしまいます。
エストロゲンの減少でコラーゲンの生成が遅くなり、紫外線の影響で肌の弾力やハリが失われ、筋肉量の低下で表情筋がゆるゆるになり、肌全体がたるんできます。
たるんだ肌は毛穴を下に引っ張るので、丸く開いていた毛穴は「しずく型のたるみ毛穴」になってしまうのです。
毛穴を引き締める3つのポイント
年代を問わない悩みともいえる「毛穴の開き」は、解消が難しい肌悩みです。
それでも以下の3つを継続すれば、毛穴の開きは徐々に解消されていくでしょう。
2 . 皮脂の過剰分泌を抑える
3 . 肌のたるみを引き上げ、引き締める
美容皮膚科の施術でも、レーザーや光治療で毛穴を引き締める施術や、ピーリングで古い角質や角栓を除去する施術がありますが、何度か通う必要があります。
しかし、毛穴の開きとの戦いは長い戦いになるので、高額の費用をかけずにセルフケアで解決したいものですね。
1.毛穴の詰まりを奥から取り除く
毛穴の開きを引き締めるには、毛穴に詰まっている古い角質やメイク汚れなどをしっかり取り除くことが重要です。
今まで洗浄力や手軽さ、コスパで選んでいたクレンジングは、50代の肌には負担が大きいかもしれません。
取り除くにはクレンジングと洗顔、ピーリングですが、この3つはいろいろな種類があります。
その中で特に注意したいのが、クレンジング剤です。
毛穴対策!クレンジングの選び方
毛穴対策になるクレンジングは、古い角質やメイク汚れ、過剰な皮脂をしっかり取り除けるものを選んでください。
毛穴が広がるのは、古い角質やメイク汚れ、過剰な皮脂が毛穴に詰まってできる「角栓」が大きくなることも原因となります。
そのため、毛穴の奥に詰まった汚れをきれいに落とすクレンジングが効果的なのです。
クレンジングにはいろいろな種類がありますが、毛穴対策には洗浄力が高く乾燥ケアもでき、肌摩擦が起きないものを選ぶのがベスト。
クレンジングの種類別洗浄力
オイルがたっぷり配合されているクレンジングは、早くメイクと馴染むので洗浄力が高いといえます。
しかし、必要な皮脂まで取り去ってしまうため、肌乾燥が起きやすかったり洗い流しに時間がかかったりします。
洗浄力 | クレンジングの種類 |
強い
↓ 弱い |
オイルクレンジング |
ポイントリムーバー | |
リキッドクレンジング | |
クレンジングシート | |
クレンジングバーム | |
ジェルクレンジング | |
ミルククレンジング | |
クレンジングクリーム |
クレンジングの種類別摩擦力
クレンジングの摩擦力は、拭き取りタイプやサラサラしたテクスチャーの方が肌への摩擦が大きく、こってりしたテクスチャーの方が肌に与える負担が少なくなります。
摩擦力 | クレンジングの種類 |
強い
↓ 弱い
|
クレンジングシート |
ポイントリムーバー | |
リキッドクレンジング | |
ミルククレンジング | |
クレンジングクリーム | |
オイルクレンジング | |
ジェルクレンジング | |
クレンジングバーム |
もちろん商品によっても違いますが、洗浄力・保湿対策・摩擦レスを考えた場合、50代が使うクレンジングは、バームタイプかジェルタイプを選ぶといいでしょう。
50代のクレンジングは摩擦レスで乾燥対策!人気アイテムを紹介
2.皮脂の過剰分泌を抑える
50代だけではありませんが、更年期世代になると今までと違う理由で皮脂分泌が活発になります。
肌の乾燥が気になる一方で、Tゾーンのテカリも気になるのが50代です。
皮脂の過剰分泌はさまざまな理由から起こりますが、大きな理由が2つあります。
乾燥が皮脂の過剰分泌を招く
「肌が乾燥しているのにテカるの?」と、疑問に思う方もいると思いますが、Tゾーンの皮脂は水分量が足りていないからこそ過剰に分泌します。
そもそも皮脂は、肌の水分蒸発や細菌・カビなどの侵入を防ぐ役割を持ち、さらに、外的刺激から肌を守っています。
しかし、毛穴の詰まりを解消したいがために念入りに洗顔していると、必要な皮脂を取り除く結果になります。
肌の水分が不足している状態で、さらに顔を洗いすぎるなどして必要な皮脂までなくなってしまうと、うるおいのバリアとなる「皮脂膜」が作られず、皮脂だけが肌状に浮かび上がります。
その状態が、テカリやべたつきを起こしてしまうのです。
乾燥肌とテカリは密接な関係にあり、肌の水分量が不足しているからこそ、皮脂が過剰に分泌することを覚えておきましょう。
保湿して皮脂コントロール
乾燥肌を潤いに満ちた肌へ導くのは、日々のスキンケアです。
毎日のスキンケアで肌乾燥をケアしていくには、水分を肌に入れ込むことと、入れた水分を逃がさないことが重要です。
その両方を叶えられる保湿アイテムで、乾燥をケアしていきましょう。
そして、継続できるアイテム選びも重要です。
スキンケアは毎日行うものなので、コスパや手軽さなど自分の好みに合うものを選びましょう。
総合すると、保湿ケアに特化したオールインワンがおすすめです。
オールインワンは40・50代の肌悩み別に選ぶ!ランキングで紹介
ホルモンバランスの乱れが皮脂の過剰分泌を招く
50代の皮脂の過剰分泌は、更年期障害の原因ともなる「ホルモンバランスの乱れ」も大きな要因です。
簡単に言ってしまうと、女性ホルモンの分泌が減少するため男性ホルモンが優位になり、皮脂過剰を招いている状態。
女性の体の中にも男性ホルモンは存在し、筋肉や骨の質の向上、生活習慣病の予防などの役割を果たしています。
それと同時に、男性ホルモンは皮脂分泌腺に作用するので、肌から脂を分泌して肌を守る役割もあります。
体の中で女性ホルモンと男性ホルモンのバランスが安定している間は、皮脂の過剰分泌を抑えられましたが、女性ホルモンというストッパーが減少すると男性ホルモンが張り切って皮脂を分泌してしまうのです。
これが、50代女性にみられる皮脂過剰の原因といえます。
ホルモンバランスの乱れを整えて皮脂コントロール
減少した女性ホルモンを自力で増やすことはできないため、ホルモン治療やサプリでホルモンバランスを整える必要があります。
ホルモン治療は婦人科や更年期外来で受けられますが、そこまでしたくない人はサプリでホルモンバランスを安定させましょう。
1番人気のあるサプリは、大豆イソフラボンを変換させた「エクオール」です。
エクオールはどれがいいのか?比較して市販・通販サプリをランキング!
肌美人に重点を置くなら「プラセンタ」がおすすめです。
女性更年期症状の【プラセンタサプリ】ランキング|50代も快調に!
どちらも女性の更年期障害対策になるので、皮脂過剰が気になる方はお試しください。
3.肌のたるみを引き上げ、引き締める
肌のたるみを引き上げるには、エイジングケアに特化した美容成分を摂り入れましょう。
役割 | 美容成分 |
乾燥肌を潤いに満ちた肌へ導く | モイストコラーゲン |
コラーゲンが作られるのを助ける | ビタミンC |
抗酸化作用やDNA損傷の修復を助ける | ナイアシンアミド |
ターンオーバーを正常化する | レチノール / グリコール酸 |
細胞分裂を活性化させる | ヒト成長因子 |
などの美容成分がおすすめです。
さらに、一歩進んだ「たるみケア」なら、美顔器を使うといいでしょう。
美顔器のEMS機能は「顔の筋トレ」が効率的に出来るので、顔全体の印象がシュッと引き締まり、ホホのたるみも引きあがるので「たるみ毛穴撃退」に多くの人が活用しています。
2022年版40・50代のおすすめ美顔器!たるみは引き締めて解消
毛穴対策はエイジングケアにもなる!
毛穴対策をする行動は、そのままエイジングケアにもなります。
エイジングケアとは年齢(加齢した肌)に適した肌の手入れをすることを指し、「若い頃より一歩進んだスキンケア」という意味になります。
20代と50代の肌が違うように毛穴が開く原因も違い、毛穴をキュッと引き締める方法も違ってくるのです。
ここで、もう一度、50代の毛穴を引き締めるケアを見てみます。
毛穴の詰まりを奥から取り除く |
皮脂の過剰分泌を抑える |
肌のたるみを引き上げ、引き締める |
これらをエイジングケアに当てはめると
50代の毛穴を引き締めるケア | エイジングケア |
毛穴の詰まりを奥から取り除く | → ターンオーバーを正常化させる |
皮脂の過剰分泌を抑える | → 乾燥を予防する・ホルモンバランスを整える |
肌のたるみを引き上げ、引き締める | → 筋力アップをする |
となります。
つまり、毛穴対策はエイジングケアにもなる!ということです。
毛穴が気になったら早めに対策を始めて、若々しい肌を手に入れましょう。