賃貸物件を借りるとき「何が重要なのか」ポイント5つ
夫の転勤や気分転換などで22年間に12回の引越しを経験した私が、賃貸物件を探す際に注意したいポイントをまとめました。広さや家賃、生活スタイル、セキュリティー、事故物件や庇護などの心理的瑕疵についても紹介します。
1.間取りより平米数に注目する
1人で暮らすタイプの物件は1Kや1Rが多いと思います。2人で暮らすには2DK、子どもがいる世帯は2LDKや3DKのファミリータイプを選ぶことが多いででしょう。しかし、実際に内見へ行くと「狭い」と感じることがありますよね。
これは、広さを確認していないから。
1Kや1Rと表記されていても、広さは15~25㎡といったように幅があります。そして、その表記は部屋全体の広さを表しているため、実際の居住スペースはもっと狭くなります。例えば、1Kで25㎡と表記があっても、居住スペースは6畳のみなんてことも。これは、バス・トイレやキッチンなどが占める割合が多い物件にある表記です。
1畳はシングルベッドより狭い
1畳は公正競争規約施行規則のルールでは1.62㎡です。しかし、表記には多少の誤差もあります。
中京間 1.65㎡
江戸間 1.54㎡
団地間 1.44㎡
賃貸物件に掲載するときに、じっくり計測するなんてことはありません。敷いてある畳を数えて表記することが多いのです。そのため「同じ6畳なのに、前の部屋に入った家具が新しい部屋に入りきらない」なんてこともあります。ちなみに、シングルベッドの多くは約1ｍ×2ｍで2㎡です。目安として覚えておいてください。
居住スペースを考えた部屋探しを
1Kや1Rの部屋は、都内だと20~25㎡が一般的です。リビングなどの居住スペースを広く取りたい場合は、「25ｍ2で居室8畳」といった探し方がベストです。2DKの部屋は40~60㎡が一般的、2LDKや3DK の部屋は50~70㎡の広さが多いでしょう。
間取りだけでなく、全体の平米数と居住スペースを考えて部屋選びをしたいですね。
2.ペットは？楽器演奏は？
ペットを飼っている方や楽器を演奏するする方は、1番目にチェックする項目ですね。犬の足洗い場や騒音対策が施されていて、周りにも気兼ねなく暮らすことができるでしょう。しかし、ペットがいない方や楽器演奏をしない方がこういった物件を選ぶのは危険です。
自分が使わない場所にも管理費や共益費は使われる
賃貸物件には「管理費／共益費」が含まれていることが多いです。この科目で使われる費用には、犬の足洗い場の修繕費やペットがエレベーターでオシッコをしてしまった場合の掃除費用が含まれています。自分が使わない場所にも、管理費や共益費は使われることを知っておきましょう。
アレルギーや鳴き声も
猫アレルギーなどの方は、エントランスに入っただけでも症状が出ることも。ベランダでブラッシングしていて、隣家の洗濯物に抜け毛が付くトラブルもあります。そして、多いのが犬の鳴き声トラブルです。私の場合、一晩中ワンワンと声が響き、睡眠不足のまま出勤することもありました。
ヘタな演奏を聞き続ける根性はあるか？
楽器演奏可の物件は、「騒音対策を各部屋に施してある」といっても限度があります。その証拠に、時間制限を設けている賃貸物件が多いですよね。
楽器の演奏練習は、苦手な所をリピートすることが基本です。近所の人は、同じ音楽をズーっと聞き続けなければならないのです。我慢できますか？
3.セキュリティーはどこまで重要？
防犯対策は必要ですが、厳重になるほど家賃は高くなります。セキュリティー設備は、オートロックや常駐する管理人、TVモニター付インターフォン、防犯カメラ、ディンプルキーなどがあります。
自分の生活スタイルと家賃を比較し、どの程度のセキュリティーが必要か考えることが重要です。
セキュリティーとして不安な設備
オートロックはセキュリティーとして疑問がある設備。一人ひとりをチェックするわけではないので、居住者や宅配業者と一緒に入ることができます。管理人も同じように、スルーして潜り込むことができるでしょう。
「オートロックが付いているから安心」「管理人さんがいるから大丈夫」と油断してはいけません。
防犯カメラは当たり前！
今は当たり前に付いている防犯カメラは、何かが起こった後には有効です。女性をターゲットにしている賃貸物件では必須のアイテムですね。
「防犯カメラ完備」と謳っている物件は「当たり前」と思っておきましょう。
TVモニター付インターフォンとディンプルキー
これから防犯対策をしている賃貸を探している方は、TVモニター付インターフォンとディンプルキーを採用している物件をおすすめします。
ピンポンダッシュも録画で撃退！
TVモニター付インターフォンは、訪問者を目で確認できるアイテムです。宗教の勧誘やセールス、不審者なら居留守をすることも可能。録画機能が付いていることも多いので、留守中の訪問者も確認できます。我が家は、小学生のピンポンダッシュを録画したこともありました(笑)
ディンプルキーは空き巣被害を防ぐ
ディンプルキーは合鍵が作りにくく、ピッキングに時間がかかる鍵です。鍵を盗まれて合鍵をつくる場合、金額は普通の鍵の約6倍、3,000円程度かかり、時間も1ヶ月程度必要です。また、合鍵作成記録がメーカーに残るため履歴を追うことが可能です。
ピッキングにも時間がかかり、プロの鍵師でも10分以上かかるというアイテム。「空き巣は解錠に5分以上かかる家は避ける」といわれているので、安心ですね。
4.家賃はどのくらいが妥当？周囲との差を知る
「家賃の上限は給与手取り額の30％まで」なんて記述を見かけます。この計算だと、手取りが20万円なら家賃は6万円まで、35万円なら10.5万円の家賃しか出せないことに。都心で暮らすとなると、この計算式は成り立たないでしょう。
家賃の上限金額を引き上げることも検討
東京に通勤可能な範囲で探すと、東京都内はもちろん、神奈川県や埼玉県などのベッドタウンでも「1K／8万円」なんて珍しくありません。1Kというのは、約20~30㎡。1人暮らしならいいですが、2人になると暮らせない広さですよね。
階数や駅からの徒歩時間、セキュリティー、築年数にもよりますが、昔に比べて家賃は高くなっています。快適な生活を送るためには広さが重要。家賃の上限金額を、ちょっと引き上げてみることも検討してみてはいかがでしょうか？
周囲の家賃と比べて安いい場合は不具合が
そして、周囲の家賃と比べることも大切です。いろいろな物件サイトを見て、「この物件は周囲より安い・高い」という判断をしてから内見に出かけましょう。安い家賃の物件は、「洗濯機置き場がベランダ」「間取りが特殊」「事件が多い地域」など何か不具合があるといっていいでしょう。
高い家賃の付加価値｜本当に必要？
高い場合は、「スーパーが近場に3件も！」「駅近！徒歩1分」「おしゃれなデザイナーズ」などの付加価値がある場合が多いです。スーパーが近く、駅近の物件に魅力を感じる方もいるでしょう。
しかし、スーパーが閉まる時間に帰宅する共働きの私たちには、要らない付加価値でした。駅近ということはコンビニや飲食店が密集している場所。雨の日や疲れているときはいいですが、騒音被害や嘔吐物に悩まされました。
デザイナーズ物件は、家具を配置する前ならおしゃれです。でも、使い古したソファーやタンスを入れると、一気に生活感あふれる空間に。物件のテイストに合わせて、新しく家具を購入する方にはいいのかもしれませんね。
5.庇護・事故物件は幽霊だけじゃない！治安も重要
庇護物件や事故物件といった言葉は、賃貸物件を探すうえでメジャーになっている言葉です。多くの場合、「その物件で人が亡くなった」と幽霊話に繋がりますよね。この件を表示するサイトも有名になりました。私も気にいった物件があれば、周囲を確認するために利用しています。
不動産屋には告知義務がある
不動産屋に聞くと、「事故物件とは入居者が亡くなった物件を指す」といいます。亡くなった理由は、殺分・自殺・自然死の3パターンですが、告知しない場合もあるといいます。それは自然死の場合です。
家族で平和に暮らしていたが、心臓発作でおじいちゃんが亡くなった。という場合、事故物件に認定しないことがあるそうです。「不動産屋には告知義務がある」といっても、事故物件の認定基準は不動産屋の考え方によって違いがあります。
心理的瑕疵とは何を指す？
庇護物件や事故物件は、心理的瑕疵（しんりてきかし）がある物件。心理的瑕疵とは「見えない欠陥」です。
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住宅で亡くなった人がいる（殺分・自殺・自然死）
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周辺で事故・事件・火事があった
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周辺に悪臭や騒音、土壌や大気汚染等を誘発する施設、風俗店、指定暴力団の事務所などの嫌悪施設がある
要するに「知っていたら借りなかった」と思われる物件を心理的瑕疵物件といいます。
幽霊だけじゃない！治安も重要
殺人が合った物件などでは「金縛りにあった」「うめき声がする」なんて怪談話も生まれますが、本当に怖いのは生きている人間ではないでしょうか？
ある物件で起きた殺人事件の加害者は、向かいに住んでいる人でした。精神を病んでいた加害者は、悪口を言われたと、マンションの居住者を刺殺。そのマンションは事故物件となりました。その加害者は、5年後には向かいの家へ帰ってきたそうです。
また、ある地域では、ゴミ屋敷になっているそばのマンションも心理的瑕疵物件になっています。実際に、そのゴミ屋敷から火が出て隣家を焼く火事になってしまったそうです。
「狭くてもセキュリティーが重要」「事故物件でも安い方がいい」「ペット可出ないとダメ」など人によって求めるものは違います。賃貸物件サイトで部屋を探す前に、自分にとって何が重要かを抜き出しておきましょう。
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引越しのときは予定外の費用がかかるものです。エアコンホースの取り換えや電圧切り替え、粗大ごみの費用、カラーボックスの追加など、こまごました出費を合わせると、結構な金額になることも。そんなとき、少しでもお金がもらえたら嬉しいですよね。
祝い金の条件
- 「キャッシュバック賃貸」に問い合わせた物件に契約
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このどちらかで祝い金が受け取れます。
経由して契約するだけで祝い金が受け取れる！
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引越しするときは、「キャッシュバック賃貸」に問い合わせが必須ですね。
