移住は笑顔が秘訣!田舎に住むなら最初の3ヶ月は賢くバカを演じろ

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田舎ではコミュニケーションが図れない!?

田舎を支えている多くの自治体では、移住を促進して人口増加に力を入れています。しかし、定住まで導くのは至難の業。
それは、移住に興味を持った人が訪れても、短期間で出て行ってしまうことが多いから。住んでみて初めて分かる大きな問題の一つに、地域住民とのコミュニケーションがうまく図れないということがあるようです

なぜ住民の方と交流しづらいのでしょうか?根本的な考え方の違いや、コミュニケーションを図るコツを紹介します。

 

人口が少なく高齢化を迎えている住民の思考

まず覚えておきたいのは、人口を増やしたいのは自治体の思考だということ。

田舎で暮らす地域住民の多くは
「今まで通り平和に暮らしたい」と思っています。
ここでの「平和」とは、「衣食住に不自由しない平凡な日々」をいっています。不便はあっても何とかなっている生活、快適では無くても不快ではない環境、大きな変化がない穏やかな日々が地域住民には大切なのです。

そこに、新しい人がやってくるとなると、住民にとって大ニュースになることでしょう。年配者が多い田舎では、閉鎖的な思考を持っている人が大多数。一番の心配は「今までの生活が脅かされるのではないか?」というネガティブな考えになってしまうのも無理はありません。

住民の中には、地元の人口を増やすことを反対している人もいるのです。

 

助け合って生活をしてきた地域住民

田舎とよばれる多くの地域は、山や海、樹木に囲まれた場所です。たくさんの自然に触れられるので過ごしやすい環境と思われがちですが、言い換えればスーパーや娯楽施設、病院などが少ない不便な地域。ここで暮らしてきた人たちは、昔から助け合って生活をしてきました。

農業や漁業、林業などの第一産業で生計を立ててきた人たちは、地域住民の力を借りて田植えをし、水揚げをし、材木を運んできたのです。また、病人がいれば看病し、火事があれば水をかけ、お祝い事があればみんなで祝ってきました。

今では、そこまで手を借りなくても生活は成り立っていたとしても、田舎の人たちの根本には「相互扶助(助け合いの精神)」が宿っています

その輪の中に「新しい移住者が混ざっていけるか?」と疑問を持っている年配者は、移住者を観察し、警戒しているかもしれません。

 

田舎でも通じる!笑顔は警戒心を解く魔法

人と接するとき、第一印象の約55%は視覚で判断されます。そのタイミングで笑顔を意識し、好意的な態度を取ると、コミュニケーションは図りやすくなるでしょう。

人はネガティブな思考を持つと、そこから警戒心が生まれます。新しくやっていきた移住者に対して、地域住民が持つ警戒心を解くには、笑顔が一番です。ナウシカがテトに「ほら、怖くない……」と指を差し出すように笑顔を向ければ、警戒心剥き出しの人たちへアピールすることができます。

まずは、笑顔を向けることが大切。そして「こんにちは」「寒いですね」「おかえりなさい」など、挨拶を交えるとグッと印象が良くなります

その挨拶を継続していくうちに、会話のキャッチボールも生まれてくるでしょう。

こんにちは

今日は暑いから大変だよ

そうですね~ お出かけですか?

これから病院へ行ってくる

気を付けて!

 

そんな日常を送るうちに警戒心は解け、仲間に入れてくれる日が近づいてきます。

 

こんばんは

うちで採れた大根だけど、よかったらどうぞ

ありがとうございます!

また来るよ

 

なんて交流が生まれることもあるでしょう。

 

田舎では賢くバカを演じて聞き役に回れ

田舎に住む人たちの中には、都会から来た人や若者にコンプレックスを感じている人もいます。

例えば、田舎のおばあちゃんから「今の若い人たちは知らないだろうけど~」なんて話をされたことはありませんか?その話を知っていたとき「そんなの常識だよ!」と返答してしまうと、おばあちゃんは会話しづらくなってしまいますよね。答え方によっては、怒りだしてしまう人もいるでしょう。

年齢を重ねた人たちや先に田舎に住んでいた人たちは、私たちのような新参者にいろいろな知恵を与えてくれようとしてくれているのです。「バカを演じる」とは、「知っていることや興味がないことでも、ありがたく話を聞きましょう」ということ。

聞き役に徹することは、地域の人たちが心を開いてくれるきっかけでもあり、知らなかったことを知るチャンスでもあるのです。

 

ここらは雪が深くてね

冬は大変ですよね
(ガイドに載っていたから知ってる)

雪かきしなくちゃいけないからね

大きいスコップ買わなきゃいけませんね
(除雪業者もガイドに載ってた)

ここいらは息子が除雪機を持って回るから
お宅もやるように言っとくよ

ありがとうございます!
(嬉しい!)

 

田舎の輪に入るには助け合いの輪に入ること

田舎は地位交流が親密な分、困ることもあるでしょう。移住した最初から「わずらわしい」と、引きこもっていると危険人物のように思われてしまうこともあるかもしれません。積極的に外に出て、顔を合わせるようにしたいものです。

ゴミ出しは人が集まりやすい時間に合わせたり、散歩に出て地域の人とあいさつをしたり、夕方の帰宅時間に合わせて外の掃除をしたりと、出来るだけコミュニケーションを図りましょう。

そして、自分から手を差し伸べることも大切です。困っているのか分からないときは「お手伝いしましょうか?」と声をかけるだけでもいいのです。もちろん、近所の人を助けるのは当たり前。声を掛け合うことだけでも、嬉しいと感じてくれるでしょう。

 

ここは昔、○○さんの家が建ってたんだよ

そうなんですか

○○さんは、いい人でねー
野菜の収穫を手伝ってくれたりしたのさ

私も行けるときはお手伝いに行きます!
声かけてくださいね

ありがたい!こっちも野菜を届けるよ。
今度、野菜を届けているレストランでごちそうするね

 

まずは3ヶ月間、積極的に交流を深めてください。笑顔・挨拶・声掛けの3つを心がければ、自然と地域の輪に溶け込めるはずですよ。

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