移住は自治体と地元民の連携が大切!新参者は攻撃して排除する

いなか裏話
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移住が定着しないのは先住者が問題!?

田舎は人手不足だから、若者の移住を促進して盛り上げよう!
というのが、地方創生の根本

自治体は多額の費用を投資して、移住者を定住させようとイベントやセミナーなど、さまざまな 移住促進活動 を展開しています。
しかし、移住者は根付いていないのが現状です。その 原因の多くは、自治体と地元住人の意識の違い。受け入れるはずの先住者が排除に回っているからなんです。

 

ここで、実際に田舎へ移住をしましたが、東京に帰ってきた宮川さん(仮名)と門田さん(仮名)の話を紹介します。

プライベートは無い!?宮川さんの田舎生活

昔から田舎で暮らすことを夢見ていました。
子どもが結婚し夫婦二人の生活になったときに、ある田舎へ移住を決意。そこは、自治体も移住者を歓迎している川がきれいな小さな村でした。

住み始めると、近所の人はとても親切にしてくれました。

「小さな土地だが、家庭菜園をするなら貸すよ」「今度の祭りは、あんたがたの歓迎会だ」など、たくさん声をかけていただきました。
私達もイベントには積極的に参加し、この土地に早く馴染もうと努力していたんです。


しかし、徐々に田舎の常識が苦痛になってきました。
玄関に鍵をかけていると「私らを信用できんのか」と怒られ、洗濯ものを干していると「派手過ぎる」といわれ、近所の人が勝手にリビングでくつろいでいるときもありました。


プライベートの時間はなく、“田舎でのんびり暮らす”という夢は潰えたんです。「ただが、これくらいで」といわれるかもしれませんが、毎日見張られているようで神経が休まりませんでした

 

マナーや常識、人間関係の構築法が宮川さんと田舎の人は違ったようです。 

分かりやすい“いじめ”にあった門田さんの田舎生活

移住促進を掲げている自治体だからと、安心していたのが間違いでした。

子どものアトピーが軽減するようにと、移住した私たち。
最初は、ご近所付き合いも良好でした。そのうち、いろいろな野菜や果物をいただくようになったんですが、なかには息子のアレルゲンになるものが。

さりげなく、アレルギーのことを話して果物を辞退するようにしたんです。

そのとたん、息子は学校で無視されるようになり、私も近所の人から「不倫した結果、子どもを産んだ」、夫も「借金のせいで都会から逃げてきた」と噂をされるようになりました。

回覧板は回ってこないし、近所の人に挨拶しても返してくれない。しまいには「なんで会合に来ないんだ!」と怒鳴られました。私達には、会合の情報が入ってこなかったというのに…… 

ゴミ出しに行くと、町内会長から「もう、ここには出さないでくれ」といわれてしまい、役所に相談。
そこでも「ゴミ収集場所は町内会のものだから、役所にはどうしようもない。新たに収集所を申請するか、ゴミを直接持ち込むかになる」といわれてしまいます。「町内会費を払っている」と抗議すると、翌日に日割りされた金額がポストに入っていました。

 

ただ頂き物を辞退しただけで、いわれのない噂を流され村八分になってしまった門田さんは、戦うより撤退を選びました。

地元民の「移住受入れ意識」が地域発展の大きなカギ

自治体は人口を増やして、経済を安定させたい。
しかし、地元住民は、どこの馬の骨だか分からない人と近所になりたくない。
その結果、自治体は「移住者歓迎!ここはいいところ♪」と謳い、いざ引っ越してくるとそこの地元住民は排除に乗り出す、という構図になります。

 

この原因は、自治体と地元住民の温度差を解決できているかどうかです。

 

移住者定着に成功している地域は、自治体とは別に地元住民が積極的に移住者を歓迎しています。しかし、 そこに住んでいる古参たちが受け入れを容認していなければ、新参者は孤立します。

みなさんも支援や補助金を出されても、隣近所に歓迎されていなければその土地に住みにくいですよね。

 

田舎でも子供は生まれ育っています。しかし、一定の年になると、進学や就職のため都市部へ出てしまうので「地方は若者がいない」ということに。 

若者がいなくなるということは、人口が減るということです。
インフラが整備されにくくなり、産業も発達しなくなり、結果的に経済力が劣ってきます。そのため、ますます「住みにくい土地」になっていくのでしょう。

住みやすい土地とは

住みやすい土地にするためには、地元で生まれた若者と移住者を定住に導き、人口を増やすことが大きなカギになります。
そのため、人工の減少をくい止めたい自治体はU・Iターン就職を斡旋したり、移住のための補助金を出したり、さまざまな促進活動を実施しています。 

移住者の定住に成功した3つの地域を見てみましょう。

移住者獲得に成功した3つの地域

「北海道厚真町」は3年連続で社会増を達成

高度成長期以降は大規模な人口減少が続いていた北海道厚真町ですが、札幌市や千歳空港までのアクセスの良さを活かして移住政策に乗り出しました。
住環境の整備や子育て支援、起業者・新規就農者への支援など、さまざまな施策を総合的に実施。移住者招致を自治体だけでなく、町単独でも行った結果、3年連続で定住者増を達成しました。

「長野県原村」は人口減少に対する取組が早かった

産業構造の変化などで1973年から人口の減少が始まった長野県原村。1975年から別荘地やペンションビレッジ、住宅地などの社会資本整備を開始しています。さらに、2007年から本格的な移住施策を開始。
さらに「原村田舎暮らし案内人」を組織して、先輩移住者の視点から移住希望者をサポートする体制を構築しました。先輩移住者からの歓迎ムードが移住を後押ししたのでしょう。

「大分県豊後高田市」は地域が移住者を積極的に受けた

江戸時代から商業都市として栄えた大分県豊後高田市ですが、1955年から人口が減少し鉄道の廃止や学力水準の低下が深刻化していました。
しかし近年では、共稼ぎ世帯が安心して働ける環境整備を行い、教育や子育て支援に注力しています。

特に移住希望者が目を付けたのは、地元住民と移住者が協力して町づくりを行っている点です。
手を取り合って作ったHPやプロモーション動画は、「全国移住ナビ」全国コンテストの「ローカルホームページ部門 総務大臣賞」を受賞しました。

移住者の定着率を知ろう

先に紹介した、宮川さんと門田さんの話は、極端な例かもしれません。しかし、そういった田舎があるのは確かです。 

移住してから「失敗した」と嘆くより、いろいろな方法で調査してから引っ越しを決めたほうがいいのかもしれません。
例えば、近くの土地に賃貸物件を借り、2~3ヶ月その土地へ通ってはどうでしょう?地元の住民が歓迎してくれるかどうかを、判断することができますよ。

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