基本の引越し料金は5つの要素で決まる
引越しするときは、一時的に大金が動きます。そのなかでも、よく分からないのが引越し代金。移動距離や荷物の量、移動距離に比例して金額が変わるからよく分からない!という人もいるはず。一般的に、引越し代金に関わってくる要素は以下の5つです。
まず、移動距離と荷物の量は「基準運賃」とよばれ、荷物を載せたトラックが移動する距離と、荷物を搬入・搬出する作業時間(家からトラックへ、トラックから家へ)を元に計算されます。当然、引越し先の距離が近く荷物が少ない場合のほうが安くなります。
荷物の量を減らすには、買取が便利!
荷物を詰める段ボールは「資材費」、引越しに必要なスタッフのコストを「人件費」といい、荷物の量が少なければ資材費と人件費は安くなります。
注意したいのは、「オプション料金」です。
一般的なオプションの種類
- エアコンの移設
- 観葉植物の移動
- 荷物の梱包・荷ほどき
- 照明・テレビの配線・洗濯機の取り付け
- ピアノの運送
- 不用品の引き取り
- 荷物の一時預かり
- 自転車・乗用車の運送
そのほかにも、害虫駆除やハウスクリーニング、盗聴器発見サービスなどがあります。
基本的にオプションはどれも有料ですが、閑散期の引越しだとサービス料金を出してくれる業者もいます。自分で出来るものと出来ないもの、ほかの業者に頼んだ方が安いものなどを分けて考えたほうがいいですね。
閑散期は引越しが安くなる!その時期は
引越し料金が移動距離と荷物の量、資材費、人件費とオプションだけで決まるなら、ある程度の目安が分かっていいはずです。例えば、「東京から静岡へ引越し、3人家族(4トントラック1台)なら100,000円」など。
しかし、そう単純に行かないのが引越しの料金設定です。なぜかというと、引越しする時期や時間が関わってくるから。引越し業者は、猫の手を借りたいほど忙しい時期は価格を高く、暇なときは価格を下げて仕事を取ろうとします。
つまり、引越し料金が時期によって変わってくるのは、需要と供給のバランスを取っているから。この場合の需要とは、引越しをしたい人、供給とは引越し業者になります。
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引越し依頼が多い繁忙期は、人員やトラックの確保をしなければならないためコストがかかる
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引越し依頼が少ない閑散期は、他社との価格競争をしているので価格が下がる
この2点によって、引越しの料金は変わってくるのです。
引越し業者の繁忙期とは
3・4・8月は引越し料金が高くなります。また、5月のゴールデンウィークや7月下旬の夏休みスタート時期も一時的に繁忙期になります。そして、12月下旬~1月上旬になると人員確保が難しくなるので、引っ越し代金が高くなります。
これだけではザックリし過ぎているので、もう少し細かく引越し代金事情を見てみましょう。
1~3月は、4月に向けての物件情報が多くなる時期です。4月は、入学や転勤による新生活をスタートする時期。人が移動するため退去の連絡が入り、物件情報が多く出回ります。合わせて、部屋探しをしはじめる人も多いので、1年のうちで最も物件争奪の競争率が高い時期といってもいいでしょう。
繁忙期なので、当然、引越し料金は高くなります。
4月下旬ころからは人の移動が落ち着いてきます。このころから物件探しを始めても「1~3月で残った物件」というイメージがあるので、引越しする人は少なくなる傾向に。しかし、一時的にですがゴールデンウィークは引越し料金が高くなるので注意が必要です。
梅雨の時期に入る6月は、需要も少なくなるのでリーズナブルに引越しができるでしょう。
企業にとって9月は、4月に続く転勤の時期になります。また、転職をする人も多くなるため、子どもの夏休み中に引っ越しをしたいと考える人が増えます。7月下旬~8月いっぱいは、引越し料金が高くなります。
夏休みの引越しシーズンが落ち着き、第二次新生活がスタートする時期です。この時期は閑散期となるため、引越し業者が価格競争をしています。安く引越ししやすい時期なので、必ず相見積もりを取って比較検討しましょう。
9~10月と同様に閑散期です。しかし、比較的11~12月は新築物件の情報が多く出回るため、新婚さんなどの引越しが増えるようです。引越し業者は引き続き価格競争をしているシーズンなので、新築にこだわりがないなら複数の物件を見て回るのに適しています。
引越し料金の目安を知る
別の都道府県に引越し | 単身 |
繁忙期(3・4・8月) | 50,000~105,000円 |
閑散期(上記以外) | 30,000~75,000円 |
別の都道府県に引越し | 3人家族 |
繁忙期(3・4・8月) | 100,000~300,000円 |
閑散期(上記以外) | 80,000~210,000円 |
もちろん移動距離や荷物の量によっても違いますが、引越す時期による金額の差は大きいのです。
安く引越しをする4つのポイント!
引越しは、その時期によって価格が変わるのが分かりました。さらに、曜日や時間、フリー便の使用によっても価格を抑えることができます。
1.引越し時期を閑散期にする
先に紹介したように引越し時期が選べるなら、1・2・5・6・7・9・10・11・12月の閑散期にすると引っ越し代金は安くなります。
2.平日は値引きされやすい
ある調査によると、日曜日が休みの人は44.3%・土曜日が休みの人は66.1%・平日に休みを取れる人は13.6%という結果が出ました。この結果から分かるのは、平日より土日の方が休みを取りやすいということ。休みを取れる土日は、引越しをするタイミングとして希望者が出やすいのでしょう。
しかし、引越し業者にしてみれば、曜日に関係なく安定して仕事が欲しいわけです。ほとんどの引越し業者はトラックを自己所有し、正社員として働いている人員もいます。仕事が無くても、駐車場や人件費などのコストは同じようにかかりますからね。
そのため引越し業者は「料金を安くしてでも、平日の仕事をとりたい」と思っています。このような事情により、平日は引っ越し代金が値引きされやすいのです。
3.「夜便」ならもっと安く引越しできる
引越しを依頼する側にとって、引っ越し作業は1日で済ませたいものです。午前中に荷物を搬出し、昼に移動、夕方に荷物が搬入できれば後は荷解きだけ。翌日からは、荷物整理に時間を費やせます。このように、朝から夕方にかけて行う引越しを「朝便」と言います。
そして、夕方に引っ越し作業を始める「夜便」というものもあります。これは、夕方から搬出作業が始まり、移動して夜に搬入作業を行うというもの。料金は安くなりますが、デメリットもあります。
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朝便の仕事が終わってからくるため、引越し業者の到着時間が読めない
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夜中に作業することもあるため、近所迷惑になることもある
この2点から「夜便」は、あまり人気が無く行っている業者も少なくなります。
4.引越し業者の都合に合わせる「フリー便」
フリー便とは、引越しする日にちを引越し業者に任せること。例えば、引越しを依頼する側は引越し希望日を「5~10日のどれか」と設定しておき、後日、引越し業者から実行日の連絡を受けるというもの。引越し業者としては、空いている日や時間に引っ越しを組み込めるため、とてもありがたいプランなのです。
フリー便を算用している引越し業者は「8日の昼12時くらいに伺います」といった具合に、引越し実行日の2日前あたりで連絡をくれます。ギリギリにならないと、引越し日が決まらないから安いんです。
時間がはっきり分からない分、料金が安いのはいいですが、実際に昼の12時に来る確率は低いかも。午前中の引越し(ほかの案件)が終わらなければ、こちらに来ることは不可能なのですから。時間に余裕がある人は、利用してもいいかもしれませんね。
引越しする日はずらせない?もう一度考えよう
引越し業者に見積もりを取ってもらうとき「8日より6日のほうが安くなります」など、引越し日の変更提案をしてくれる業者がいます。こんなとき考えたいのが「本当にその日でないとダメなのか?」といこと。
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使いきれていない有給はないか?
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出勤日を変更することはできないか?
この2点を家族で話し合っておくことが大切です。
私の引越し体験談
私は今まで12回引越しを経験しました。多くの場合、平日の朝一から引越しをスタートさせましたが、その立ち合いは1人ですることが多かったです。家族全員揃って出迎える必要はありませんからね。その経験をお話しします。
いずれの場合も、会社への通勤圏内(近場)での引越しだからできたことです。ここで覚えておきたいのは「同一人物が搬出と搬入を見届ける必要はない」ということ。もちろん、事前に引っ越し会社と打ち合わせしておくことが前提です。
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引越しは時期や日にち、時間によって料金が変わります。私の場合、日にちをずらしただけで20,000円も得したことがありました。引越し業者によって違うので、必ず相見積もりを取り、安くなるポイントを聞き出しましょう!