「女腹・男腹」なんてない!ズバッと言おう「それ間違ってますよ」

いなか裏話
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間違って伝わっている言葉「女腹・男腹」

使われるシーン

「女しか産めない女腹」「男腹家系だから女の子は望めない」
  • 母に「早く男の子を産みなさい。跡取りがいないと大変でしょ」といわれた
  • 近所の人に「お宅は男腹家系だから、女の子が産めなくてかわいそう」といわれた

昔は、お腹の中で育っていくうちに、子どもの性別が決まると信じられていました。

非科学的な言葉

少し難しい話になりますが、性別を決める染色体にはXとYがあります。男の子はXY染色体、女の子はXX染色体です。そして、女性の卵子が持っているのはX染色体のみ。子どもを形成する精子がXかYかによって、子どもの性別が決まります。

大胆にいうと「子どもの性別は男性の精子で決まる」ということ。

子どもの性別を母親がコントロールしているわけではありません。ましてや、子どもの性別は受精時に決まっているのですから、女腹・男腹などありえないのです。

間違って伝わっている言葉「アレルギーは甘え」

使われるシーン

「アレルギーなんて好き嫌いと一緒」「アレルギーで死んだ人なんていない」
  • 義母に息子の卵アレルギーを話したら「アレルギーなんて好き嫌いと一緒。美味しいものは食べさせるべき」といわれた
  • 会社の慰労会で「アレルギーで死んだ人なんて聞いたことがない」といわれた

 

非科学的な言葉

アレルギーとは、アレルゲン(原因物質)に免疫が過剰反応を起こし、さまざまな症状を起こすこと。
身近なものでは、甲殻類や卵・牛乳といった食物や、アクセサリーなどの金属、ハウスダスト、花粉などがあげられます。

その症状は、かゆみを感じるといった軽い症状から、アトピーや喘息・鼻炎・発疹の症状、重篤になると意識障害や呼吸困難を引き起こすものまであります。最悪の場合、命の危険があることも知られていますよね。

なので「アレルギーで死んだ人なんていない」というのは、ただの知識・情報不足です。

無理にアレルゲンを摂取させようとする人は、殺人行為を行っているのと一緒。実際にイギリスでは、2017年6月に「同級生にアレルゲンを触らせ死亡させた」として13歳の少年が逮捕されています。

間違って伝わっている言葉「今の人は神経質だから……」

使われるシーン

「ちょっとくらい汚くても平気。今の人は神経質だから」
「このくらい大丈夫。神経質なんじゃないの」
  • 飲酒運転で帰ろうとしているお年寄りに「このくらい誰でもやっている。神経質なんじゃないの」といわれた
  • 油まみれのキッチンで離乳食を作っていた義母に「平気よ。今の人は神経質だから」といわれた

 

非科学的な言葉

地方に行くと「田舎の人は大らか」「都会の人は神経質」といわれます。

上の例にあるように、飲酒運転を「誰でもやっている」といい、一時停止を無視する行為を「慣れた道だから大丈夫」と交通違反を「大らか」と捉える傾向があります。衛生観念も乏しく、今まで食中毒など出していないからという理由の「自分ルール」が第一です。

玄関に鍵をかけておくと「今の人は神経質だから」といわれ、鍵をかけていないと勝手に家に入ってくることも。

これは、神経質といわれる側の問題ではなく、大らかと自称している人たちのマナーの悪さからきているものではないでしょうか?交通法違反や衛生観念、防犯意識が低いと、トラブルに巻き込まれやすくなります。神経質といわれても、「大らか」に染まるのはやめましょう。

「スカートを履くのは男を誘惑するため」

使われるシーン

「結婚したんだからスカートを履くのはみっともない」
  • スカートを履いて義母と合ったとき「もう男を誘惑するような恰好はやめなさい」といわれた
  • 近所の人と井戸端会議をしているとき「スカートを履いているからチカンをされる」といった発言がでた

 

男性優位の思考からくるカンチガイ

2018年に発売した子供向けの道徳本に「どうして女の子はスカートもズボンも履くの?男の子はスカートを履いたらいけないの?」という疑問がありました。その問いへのアンサーに「女の子がスカートを履くのは、好きな男の子をゲットするため」との記載があります。

その本の発売直後から批判の声は大きくなっていき、「性犯罪を許容する理由にもつながる」との声も聞こえるようになりました。

そして、制服を作っている会社のTwitterでは「自分が『カワイイ』と思った短いスカートによって性犯罪を誘発してしまいます」といった文章が載せられました。まるで、性犯罪の被害者が悪いといっているような投稿です。

こちらも批判の対象になり、この会社は謝罪文をTwitterに掲載しました。

実際に、チカン加害者がした言い訳に「スカートを履いているのは男を誘惑するため」というものがあります。「露出の多い服はOKのサイン」なんて、あきれた理由を述べる者もいました。

女性がスカートを履くのは自分のため

声を大にしていいたいのは「女性がスカートを履くのは自分のため」ということです。

人はスキルを向上させ、自分の価値を高める努力をして自信をつけます。その努力の中には、勉強をすることやマナーを身に付けること、そしてオシャレをして外見を整えることも含まれています。そのオシャレの中にスカートも含まれるのでしょう。

私の場合、スカートを履くのは男性の目を引くためではありません。しいていうなら、意識するのは女性の目。コーデとして合っているか、自分を魅力的に見せているか、TPOに応じているか。といったことを意識しています。

戦国時代の武士は、身を守る甲冑のことについてこう話しています。

「相手を威圧し、味方(自分)を鼓舞するものでなくてはならない」

女性のオシャレも同じようなものでしょう。決して男性を誘っているわけではありません

「嫁に貰ったんだから」

使われるシーン

「嫁に貰ってやったのだから感謝しろ」
  • 義父に「嫁に貰ったんだから夫の実家に尽くせ」といわれた
  • 祖母に「嫁に貰われていったのだから、実家にはあまり帰えるな」といわれた

 

男性優位の思考からくるカンチガイ

1898年に設立された「家制度」では、「妻は婚姻により夫の家に入る」とされました。

これは、家の統率者の戸籍の中に家族が入るということ。ここでいう統率者とは、戸主とよばれる「一家の財産管理人」のことです。多くの場合、男性でしたが女性が戸主となるケースもありました。

戸主となるのは、旧戸主と同じ戸籍内の長男が一般的です。そのため、子や孫が戸主の戸籍に入り、その妻も戸主の戸籍に入ったのです。そこから「嫁に貰う」という概念が生まれました。

しかし、現法では家制度はなくなり、結婚すると新たな戸籍を夫婦二人で作るものとなります。その際には夫か妻、どちらかが筆頭者になり、子どもが生まれたらその籍に入る仕組みになりました。

そのため「嫁に貰う」という言葉は、現代の法では正しくありません

私たちの親世代には現法になっていたので、家制度の考え方はもう消滅していました。しかし、親世代の親、つまり私たちの祖父母から「嫁に貰う」「長男が財産を管理する」などの家制度を叩き込まれていたのでしょう。未だに「結婚したら戸籍が別になる」ことを理解していない人が多いようです。

 

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