あきれた実話|子の自立を阻む親「ラプンツェル」との類似性

つぶやき
スポンサーリンク

あきれた実話|子どもの自立を阻む伯母

とある田舎で一人暮らしをしている伯母。そこは、大きな家に広い庭、近くに小川が流れていて、素晴らしく良い環境です。伯母には3人の息子がおり、それぞれ東京、大阪、神奈川で家庭を持っています。私にとって、その息子たちはいとこにあたるので冠婚葬祭のときには顔を合わせていました。

先日、法要があり、久しぶりにいとこと顔を合わせたときのこと。

私「親も高齢の仲間入りだね。そちらも実家のこととか考えてるの?」

いとこ「それが、うちは母と話が合わなくて考えられないんだよ」

ここから、私が知らなかった伯母の顔がみられることになります。

伯母の異常な過干渉は昔からだった

中学・高校時代の話。息子たちに彼女ができると、学校に電話をかけて彼女の家の電話番号を聞き出していた伯母(昔は個人情報が駄々洩れだったので簡単だったのでしょう)。彼女の家に電話をかけて「息子との交際を止めさせて」と彼女の親に言っていたそうです。

そのせいか、いとこたちは女性に縁がない学校生活を送っていました。

息子たち3人は大学生になると、彼女ができても内緒にしていたそうです。デートのときは「ゼミやバイトで遅くなる」と言い訳をしなければいけない生活。正直、面倒くさかったといっています。

結婚すると、嫁に向かって難癖をつけ始めたそうです。

  • この家で同居しろ(田舎なので、勤め先が無い)
  • 子どもはまだか結婚3年以降につくる予定だったそうです)
  • 息子と結婚させてあげたのだから
  • 仕事なんてやめて息子に尽くしなさい
  • 淫乱。節操がない(子どもができたときに言った)
  • 孫は家(田舎)で育てる

といった具合です。私は優しい伯母しか知らないので信じられませんでしたが、父に聞くと「あり得る」とうなずいています。昔から過干渉で「自分の考えが絶対正しい」と思っている人のようでした。

ラプンツェルから紐解くわがままな親心

グリム童話に「ラプンツェル」という話があります。ディズニー映画にもなっているので、題名だけでも知っている方は多いでしょう。この話は「子どもを自分の思い通りにしたい」という大人の思惑がはっきりと描かれている物語です。簡単にあらすじを紹介します。

グリム版「ラプンツェル」

あるところに、長年不妊に悩んでいる夫婦がいました。
やっと子どもを授かりましたが妻のつわりは重く、何も食べられないといいいます。「何か口に入れないといけない」と思っていたとき、妻の目に飛び込んできたのは隣の庭に生えていたラプンツェルという野菜。


妻が「あのラプンツェルが食べられないと、私も子も死んでしまう」と夫に訴えると、夫は深夜を待って隣の庭に忍び込みます。
素直に「ラプンツェルをいただけませんか?」と頼めばいいのに。と思いますが、隣の庭の持ち主は、意地が悪いと噂されている魔女。夫は、その魔女が怖かったのです。
連日、忍び込んでいたのですが、10日目の深夜に夫は魔女に見つかってしまいます。魔女は「ラプンツェル(野菜)をあげる代わりに、子どもが産まれたら私に渡せ」と言ってきました。恐怖に震えていた夫は、そのことを了承してしまいます。

子どもが産まれると、魔女は子どもと一緒に森へと旅立ちます。森の奥深くには、出入り口のない高い塔。その塔に、ラプンツェルと名付けられた子どもは閉じ込められてしまいました。しかし、子どもは「閉じ込められている」という感覚はありません。なぜなら、これが普通のことだと思っていたから。


魔女は毎日のように子どもの元へと通います。塔のてっぺんに作られた部屋にいる子どもに向かって「ラプンツェル、髪を垂らしておくれ」と声をかけると、ラプンツェルは自分の長い髪を塔の下まで垂らし、梯子のようにして、魔女が昇ってこられるようにしていたのです。

その後は、王子と出会い妊娠して、ラプンツェルは塔から追い出されます。魔女の怒りは王子にも向けられますが、いろいろあった後、王子はラプンツェルとその子どもと再会して「皆で幸せに暮らしましたとさ」というハッピーエンドを迎えます。

本当に魔女は意地悪な悪者だったのか

グリム童話の中で魔女の多くは「悪者」として描かれていることが多いようです。これは、グリム兄弟が「魔女狩り」を身近で見てきた影響といえます。「魔女は悪い奴、だから処刑しなければならない」と、小さい頃から聞かされていたのです。

しかし、このラプンツェルに出てくる魔女の悪行は、グリム童話に書かれていません。物語をサラッと読むと、弱みに付け込んで子どもを奪った。または、子どもを塔に閉じ込めた悪い魔女といった解釈もできますが、本当に悪者なのでしょうか?

野菜と引き換えに子どもをもらう

魔女はラプンツェルという野菜を妊婦に与える代わりに、産まれた子どもをもらう約束をします。そのときの夫の頭の中は「とりあえずラプンツェルが貰える!妻に怒られない!」という短絡的な考えだけだったのかもしれません。

魔女を恐れるあまり約束した、妻を案ずるきもちが勝った、という見方もできますが「この場はYESと言っておこう」という一時的な言い逃れだと思います。このような大人は、子どもが産まれたとたんに「子どもの代わりにお金をあげる」「子どもを取り上げるなんて許されない」などと、手のひらを反すように屁理屈をこね始めるに決まっています。

そこを描いてないところから推測すると、魔女は子どもが生まれてすぐにさらっていったのでしょう。

綺麗な心を待つ人に育てた魔女

ラプンツェルからすると、魔女は継母。昔話に出てくる継母はたいてい「実の母は、あなたを捨てた」などと意地悪なことをいって、実の母を憎むようにすり込みをします。子どもの愛を自分に向けさせる手段として、有効な方法なのかもしれませんね。

継母である魔女は、ラプンツェルに向かって「あなたの親は野菜と引き換えにあなたを売った」と、いうことができました。しかし、魔女はラプンツェルに憎しみという汚い感情を与えませんでした。「お花ちゃん」「美しい黄金の髪の持ち主」とよび、綺麗な心のまま成長させます。

塔は支配したいという親心の象徴

多くの親は、子供に対して「幸せになってもらいたい」「苦しい思いをさせたくない」という気持ちを持っています。それは「守る」といった行動によって果たされると思っていることでしょう。

魔女も、ラプンツェルを塔のてっぺんに閉じ込めるという手段を使い、あらゆるものから守ろうとしていました。これは「悪い虫がつかないように」と世間から隔離する行動です。

他人からみれば、子どもをがんじがらめに縛り付け、親の言うことを聞かせようとするわがままな行動。子どもを束縛することによって、自分の元から巣立たないように画策しているとしか思えません。親の言うことが1番正しいと、思いこませたい自己の欲求を押しつけているだけなのです。

伯母の支配から抜け出して自立へ

ここで、冒頭の伯母の話に戻ります。

息子が学生だったころ、彼女と別れると「残念だったね。いい学校へ行って見返しなさい」と受験に目を向かせていたようです。そして、結婚すると「いいお嫁さんだね」「きれいなお嫁さんを大事にしなさい」など、お嫁さんを褒める言葉を息子たちへ言っていました。

それは魔女のおばあさんが、ラプンツェルに汚い心を持たないように育てたことと似ています。俗にいう「いい顔」を息子たちには見せていたんですね。

嫁への敵意は支配欲からだった

一方、嫁へは「息子と結婚させてあげた」「息子に尽くしなさい」など、上から目線で接します。

私が未だに分からないのは「子どもはまだか」と催促しておきながら、子どもができると「淫乱。節操がない」と発した言葉です。コウノトリが運んできたり、キャベツ畑から生えてきたり、単独で妊娠ができるとでも思っていたのでしょうか?

いずれにしろ、伯母が嫁に発した暴言は「思い通りにならない・支配できない」「親から離れていった息子へのいらだち」からきているものだと思います。

家を出て覚醒!自立する方法は親離れ

伯母は「私の言葉を信じていれば上手くいく」「私の言う通りにしなさい」と子どものころから息子へ言ってきました。まさに支配していますよね。そして、その通りに動いて上手くいけば「私のおかげ」、失敗すると「いう通りにしなかったから」と突き放したそうです。

いとこの長男は大学進学を機に、他県で一人暮らしを始めました。ここには「言う通りにしなさい」という伯母はいません。初めて自分の思い通りに動けたそうです。そこで、次男と三男を親の呪縛から避難させるためサルベージを決行させました。

いとこたちは、それぞれ一人暮らしを経験することによって覚醒し、自立を始めたのです。今は妻や子どもを守っていくことを優先し、妻へ暴言を吐く親を敬遠しているそうです。

タイトルとURLをコピーしました