驚いた田舎の風習!奉納金のルールや相場を体験談から見る

いなか裏話
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田舎の風習|今まで知らなかった「奉納金」

移住すると、今まで払ったことが無い名目の出費に驚くこともありますよね。それは、祭りごとの奉納金や近所に住む人への冠婚葬祭費、地域によっては「無尽」なんてルールもあります。「郷に入っては郷に従え」の精神で支払えば平和に暮らせますが、心にはモヤっとしたものが残るでしょう。

私の田舎体験談「祭りは仕事より大切」!?

私は夫の転勤で、ある田舎に行きました。そこで経験したのが、「風習が最優先」というルールです。

 

もう20年ほど前の話ですが……場所は政令指定都市、田舎といっても新幹線の駅周辺は商業ビルやオフィスビルが立ち並んでいました。そこに新規営業所を立ち上げようと、7月に本社から5人が転勤。夫もその一員です。

地元従業員を4月から雇い入れ、3カ月間OJT。人事部だった私は入社手続きからOJT、新規営業所立ち上げまで関り、夫の転勤と共に寿退社しました。つまり、夫より一足早く4月からその土地に住んでいたんです。

7月になり新規営業所が稼働すると同時に、商工会を通じて自治会の人たちが話をしてきました。その内容がこちら。

 

地元自治会から要請されたもの

  • 祭りが近くなると笛や太鼓、踊りの稽古で忙しくなるから、地元従業員の早退・欠勤(もちろん有給で)
  • 地元で営業している会社は地元に奉仕するべきだから、会社から奉納金5万円を納めろ
  • 地域で一体感を出すために同じ物を着用して参加するのが当たり前なので、法被(はっぴ)や足袋などを会社費用で全従業員分購入して祭りに参加しろ
  • 会社が営業していると地元従業員が休みづらくなるから、祭り当日は営業休止して全員参加しろ

などなど、祭りのイベントだけでもこれだけの要請が会社にきました。

夫の会社は本部が東京にあります。ほかの地方にも営業所はありますが、同じような要請が来ていたそうです。

今まで、労基的におかしい&容認できないものは、総務部から営業所長に「無理です。断って下さい」と言ってきました。しかし、実際に自分の身近で起こるとビックリするものですね。下手に断ると、これからの生活に支障があるような気もしていました。

地元自治会との話し合い

今後のことを危惧した会社は、「地方のルールごとに規則を変えられない」という姿勢を保つために、文書化して徹底することに決めました。私は一時的な復帰を会社からお願いされて、自治体との話し合いに参加することになります。

 

まず、上記に書いたお願いを全部却下しました。

・祭りが近くなるから地元従業員の早退・欠勤(もちろん有給で)

労働基準法では、入社6ヶ月後から有給は与えられるもの。営業所開設に伴い雇用した従業員は、その期間に満たないため有給休暇の付与はできない。早退や欠勤は給与査定に影響する。

・会社から奉納金5万円を納めろ
・法被(はっぴ)や足袋などの購入催促 →自治体からの奉納金請求額は5万円。会社として奉納金は寄付金や雑費として処理できるが、金額が問題。全部合わせて2万円までしか出金できない。もちろん、従業員の個人購入は自由だが会社で強制はできない。

・祭り当日は営業休止・全員参加

→本社からの回答は「営業休止はできません」の一言でした。自治会側は「ほかの会社は休業している。お宅だけ営業するのか?」とのこと。

「業種によって違いはあると思いますが、仕事にならないと損害が発生します」と答えると、自治会は「3日間の損害なんて大したものではないだろう」と言ってきました。(3日間も休めと言っているのか……と、驚き!

 

後日談……

自治会側がいう「ほかの会社は休業している。お宅だけ営業するのか?」の言葉がひっかかり、近所の会社へ挨拶がてら情報収集に伺ったところ、やはり同じような要請はあったが「できない」と一蹴したようです。

商工会議所へ問い合わせましたが「老人会の一部が、祭りのために張り切って会社周りをしているだけ。できないなら断ってください」とだけいわれました。自治会の意向ではなく、老人会の暴走だったんですね。「新参者は我々の言うことを聞くのが当たり前」と思っていたのでしょう。

結果、祭り当日も会社は営業。地元従業員は出勤したり病欠したりと、いろいろな人がいたようです。地元従業員は20、30代。その世代でも「祭りは大切なもの」という意識が根強く、「仕事より優先させるもの」と考えている人もいるようです。

その後も会社は営業していますが、老人会からの影響は何もないようですね。

 

田舎の風習|個人で支払う「奉納金」の金額は

とはいえ、上記は会社の話。個人宅に奉納金や祭りの参加があった場合は、応じたほうがいい場合もあります。

奉納金とは

お寺や神社に奉納されるお金のこと。お祭りやご祈祷、七五三、結婚式などの際に、のし袋などに入れてお金を納めます。表書きは、初穂料や玉串料、御寄進、花代などいろいろありますので、その都度使い分けるのがマナーのようです。

 

初穂料

初穂料とは安産や合格祈願、七五三、厄除け、地鎮祭、お祭りなどの際に用いられるお言葉。もともと収穫された農作物を納めてきたので、初穂(供物)といいます。

厄除けやお祓い/「奉納」「御寄進」
3,000~10,000円
七五三やお宮参り/「御初穂料」「奉納」
5,000~10,000円
お祭りやお神輿/「御寄付」「花代」「御祝儀」
500~5,000円

 

玉串料

神式の葬儀や慰霊祭などに用いられる言葉。榊(さかき)の枝に紙垂(しで)をつけたものを玉串といいます。玉串は神様にお供えするものなので玉串料といいます。

通夜際や葬儀(葬場祭)/「御玉串料」「御神饌料」
3,000~10,000円

 

相場は一般的な例です。近所と足並みを揃えるためにも、情報収集しておくと安心ですね。

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