近畿地方の葬儀の風習:地域によってこんなに違う!

いなか裏話
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近畿地方の特徴

近畿地方は滋賀県・三重県・京都府・大阪府・兵庫県・奈良県・和歌山県の7県からなる地方です。

はるか昔、京都や奈良は1868年に起こった明治維新まで、国の首都の役割を持っていました。今でも、歴史的役割を果たしてきた場所として名高い場所です。古い街並みや歴史上重要な神社・お寺などは世界遺産に登録されていることもあり、観光名所にもなっています。

江戸時代からは商業の中心となっていた大阪は「天下の台所」ともいわれ、グルメにも人気の街です。

近畿地方の葬儀の風習

一般的なお葬式とは

 

滋賀県

西日本は通夜振舞いを行わないことが多い地域です。しかし、滋賀県では通夜振舞いにうどんが出されます。これは、「作るのが簡単なうどんなら遺族に負担をかけない」という配慮から生まれた風習。

また、浄土真宗の仏弟子になるために行われる「帰敬式」の儀式を、故人に行うことがあります。お坊さんが故人の髪にかみそりを当てる「おかみそり」という風習です。

自宅で葬儀を行う際、出棺は縁側から行います。出し方にも注意が必要で、足側から出す、頭側から出すなど地域によって違いがあります。

三重県

伊勢神宮のお膝元である三重県は、神葬祭に仏教を取り入れた葬儀が多く見られます。通夜の際は香典以外に菓子や饅頭を贈ったり、「通夜見舞い」として2,000~3,000円の現金を渡したりすることも。その現金は「お淋し見舞い」とよばれることもあります。

食料品を遺族に渡す「夜伽見舞い」というものあり、地域によっては、持ち寄った夜伽見舞いを全員でいただくこともあるそうです。また、故人と最後のお膳を囲む精進落としの席では、かつお出汁で作られた「胡椒汁」が出されることも。愛知県のように「涙汁」とよばれています。

京都府

「友人形(供人形)」を棺に入れることで、友引の日も葬儀OKとする京都府。この風習は富山県でもみられます。祭壇には菊が飾られているのをよく目にしますが、京都府の南部では樒(しきみ)を飾ります。樒は黄白の花が咲く、線香の材料にもなる常緑樹。葉の香りが強いので、死臭隠しにも使われたのでしょう。

昔は、妻が夫に先立たれた場合、火葬場へ行くことは許されませんでした。火葬場へ行く行為は、再婚の意志有とされて非難の的に。夫が妻に先立たれた場合には、火葬場でお別れをしたといいますから理不尽な風習ですよね。

また、子どもが親より先に亡くなったときに、親は火葬場へは行きませんでした。「逆縁の不幸」が起こったときには、これ以上悲しみを深くしないようにとの意味があったようです。

大阪府

多くのエリアでは、すべての遺骨を骨壺に納めますが、大阪府では一寸ほどの小さな骨壺を「本骨」、少し大きい骨壺を「胴骨」として菩提寺に納めます。関東人は関西の葬儀に行って小さな骨壺に驚き、関西人は関東の葬儀で大きな骨壺に驚くそうです。

そして、水引の色が変わっているのも大阪の特徴。一般的な香典袋の水引は白黒ですが、大阪では黄色と白色の水引を使うことが多いそう。

精進料理にも特徴があり、具材は三角形に切られます。これは、「逆さ事」の一種で、普段とは違う非日常を表すそうです。洋服を上下逆さにして掛けたり、屏風を逆さにして立てかけたり、大盛ご飯に箸を立てるのも非日常の世界を表しています。

兵庫県

兵庫県では京都府の南部と同じように、供花に「樒(しきみ)」を用います。土葬を行っていたころは、動物が墓を荒らすことが。樒の実には猛毒があるので、動物除けとして墓場に植えられていました。その名残が今でも残っているのかもしれません。

兵庫県の神戸市付近では、お水でお焼香する風習が残っています。「水焼香」といわれ、樒の葉に水を付けて棺に振りかける儀式です。水に香木である樒を着けることで、その水は「香水」となり、死臭を抑える効果が期待できたのでしょう。

奈良県

葬儀のときは位牌を用意します。これは「内位牌」という白木で作られたもの。枕飾りや葬儀の祭壇に飾られます。奈良県では、内位牌のほかに「野位牌」とよばれるものも用意し、土葬が行われていた時代に墓に置くための位牌です。土葬が無くなった今でも、位牌を2つ用意する風習だけ残っています。

一般的に通夜振舞いは、親族をはじめ参列者に振舞われますが、奈良県では親族のみの食事会となります。奈良県のお通夜に参列するときは、お悔みが済んだら帰宅になることを覚えておきましょう。

和歌山県

友引の日のほか、暦注の「三隣亡(さんりんぼう)」の日にもお葬式を避ける和歌山県。三隣亡とは「この日に家を作ったり建築儀礼を行ったりすると三軒にまで災いを及ぼす」とされている日です。建築と葬儀には何の関係もありませんが、「良くない日」ということで儀式を避けたのでしょう。

一般的に、香典返しを葬儀当日に渡す「即返し」が主流となっていますが、和歌山県では四十九日の法要後に香典返しを行います。

 

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