北海道・東北地方の葬儀の風習:地域によってこんなに違う!

いなか裏話
スポンサーリンク

北海道の特徴

かつて蝦夷地とよばれていた北海道は、13世紀ごろから江戸時代まで先住民であるアイヌ民族が独特な文化を築いていました。明治2年に北海道と改名され、新政府は開拓地を始めます。明治7年に屯田兵制度を設けると、本格的な開発に着手し始めるのです。

その結果、アイヌ民族固有の習慣や文化が激減してしまいますが、美しく豊かな自然は今でも愛されています。

東北地方の特徴

東北地方は、青森県・岩手県・宮城県・秋田県・山形県・福島県の6県からなる地方です。

平安時代末期から栄えた奥州藤原氏の力により、平泉は平安京に次ぐ日本第二の都市になりました。その後、源頼朝により滅ぼされてしまいますが、戦国時代には山形の最上氏・伊達の伊達氏など名高い武将を生み出した地でもあります。

聞き取りにくい、または、理解しにくい方言の代表地といわれていますが、若い世代では共通語化が進んでいます。

北海道・東北地方の葬儀の風習

一般的なお葬式とは

 

北海道

地理的要素や歴史背景が特殊な北海道では風習も独特です。通夜の後に火葬を行い、遺骨を祀って葬儀を行うのが一般的。葬儀では霊柩車を使用せず、遺族たちが移動するマイクロバスに棺を乗せます。

また、香典に領収書を出したり、黒豆を使った黒飯で通夜振舞いをしたりする地域もあります。札幌市周辺では「互助の精神」が根付いており、香典返しの半返しは行われず、1,000円程度のお茶や海苔でお返しをするようです。

青森県

お通夜の前に火葬を行う「前火葬」が多く見られるのが特徴の青森県。

これは、津軽藩の初代藩主が京に滞在中に亡くなったことから始まった風習です。京から津軽までの道のりは日数がかかるため、京で荼毘にふしてから葬儀を行いました。この手順が地域で広まり、一般市民の間でも「前火葬」が用いられるようになったといわれています。

ほかにも、ご遺骨を骨壺に納めず直接埋葬したり、初七日法要を行わなかったりします。

岩手県

面積が広い岩手県では、通夜から葬儀まで3~5日間の時間がかかることがあります。遠い場所からやってくる親戚を待つ、雪が止むのを待つなどの理由があったためでしょう。時間が空いてしまうため「前火葬」を行う地域が多く見られます。

棺には、三途の川の渡し賃として「六文」と書いた紙を入れることがありますが、岩手県では、紙に「100万円」と書いて棺に入れるそうです。「あの世で故人が幸せに暮らせるように」と願った遺族の優しさですね。

宮城県

一部地域では出棺の際に、男性は額に三角形の白布、女性は白い頭巾をかぶって見送りをする宮城県。これは、静岡県でもみられる風習です。葬儀の時に三角形の布を身に付ける風習は各地に点在してますが、この地域では「天冠(てんかん)」または「宝冠(ほうかん)」と三角形の布をよびます。

通夜では、もち米に白ささげ豆を混ぜた「白ぶかし」が振舞われます。重労働な土葬前に、おこわを食べて力を付けたのかもしれません。この通夜振舞いに対して、1,000~2,000円を「お悔み」として香典と別に包む地域もあります。

秋田県

青森県と同様に「前火葬」が行われる秋田県では、焼香盆に数十円の小銭を置く風習があります。そして、香典以外に線香や野菜、米を「御香料」として届ける地域も。香典返しが無い地域や、返礼品に白砂糖を用いる地域もあります。

「葬儀は友引を避ける」というのは多く知られていますが、秋田県では丑の日も葬儀を避けるとか。この地域では、葬儀ができない日がほかの地域より多いのが特徴ですね。

山形県

山形県は2009年公開の「おくりびと」の舞台になった県です。

最近では見られなくなりましたが、一部地域では「告げ人」という風習がありました。これは、男性の2人組が故人の菩提寺や近所に連絡する風習です。ほかにも、「念仏講」「観音講」という地域組織の伝統で、女性が「御詠歌」を詠うことでも知られています。

今では葬儀・告別式の日に初七日法要まで行うのは一般的ですが、山形県では、三十五日法要まで行ってしまう地域もあります。宗派によっては四十九日まで待たずに、三十五日で忌明けとしてしまうこともあるそうです。

福島県

福島県は、前火葬と後火葬が混在する県です。そして、通夜振舞いなどの接待を、遺族がするケースと隣組がするケースにも分かれます。

一部地域では静岡県や山梨県と同様に、玄関の脇に竹などを曲げてアーチ状の門にした「仮門」から出棺し、出棺した後はすぐに仮門を壊す。という風習が残っています。これは「死者が戻ろうとしても、戻るための門はないよ」と、死者との別離を確実にする意味が込められています。

ほかの地方の風習も変わってる!?

関東地方編

中部地方編

近畿地方編

中国・四国地方編

九州・沖縄地方編

タイトルとURLをコピーしました